【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
彼女宣言【勇吾サイド】
「…………」
「どうしたんだよ、勇吾。不機嫌そうな顔して」
昼休み、カレーを食いながら颯希が俺に言った。
「別に」
「てか、勇吾も大胆だよなー、心瑠ちゃんを彼女宣言するなんて」
「…………」
あぁ、俺なにしてんだよ……。
アイツをみんなの前で彼女って宣言しちまったし。
野田……だっけ?
クールで無口とか言われてるけど、心瑠には笑ってるし。
周りにに集まってくる女子たちと、野田と心瑠が楽しそうに話してるの見てたらイライラしてきて……あんなこと言っちゃったんだよな。
「てか、いつの間に心瑠ちゃんとそんな親密な関係になってたワケ?」
「昨日、掃除当番で話して、本性バラした」
「は!?本性バラしたの!?」
俺は颯希の質問にうなずく。