【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言





「ちょいちょい!詳しく聞かせろよ!!」



「うるせぇ。言わねぇーよ」



「え!?すっげぇ、気になるんだけど!」



颯希は机に乗り出して俺に顔を近づけてくる。



はぁ……もうめんどくせぇし話すか。



「昨日の放課後………」



俺は昨日のことを正直に全部話した。



もちろん、言いなりになるように言ったことも、キスさせたことも。



「おい、ちょっと勇吾……キスさせたって!!」



ビックリした顔で俺を見る。



「だって、反応面白そうだったし?」



「勇吾が自分からキス求めるとか、相当心瑠ちゃんのことが気に入ったんだね」



たしかに俺は、自分からキスを求めたことがない。
何回も女にキスを迫られたことはあったけど……。
てか、今まで付き合ったこともねぇし、キスもしたことがなかった。



つまり、俺のファーストキスは心瑠ってワケだ。
< 42 / 328 >

この作品をシェア

pagetop