【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
昼休みが終わり、教室に戻って自分の席に座るといつもみたいに女子は寄ってこなくなった。
はぁ、よかった。
いつもだったら昼休みぐらいしか、休む暇がなかったもんな。
………心瑠の効果だな。
そんなことを考えて隣の席の心瑠の方を見ると、バッチリ目があった。
心瑠は恥ずかしそうに目をそらす。
「……っ」
………そーだ。
今から授業だるいし、心瑠に一緒にサボらせるか。
「心瑠」
俺が話しかけると体をビクッと跳ねさせた。
「な、なんですか」
「………行くぞ」
「ふぇっ!?」
心瑠の手を引いて、教室を出た。