【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「ねぇ、青山くん!猫すっごく可愛いよ!!」
心瑠ってこんな風に笑うのか……。
今まで心瑠のビビった顔しか見たことなかった気がする……。
そんな心瑠の笑顔に心臓が高鳴る。
な、なんだよ俺。
ドキッとしてるとかおかしいだろ。
「青山くんっ」
「うわぁ!」
俺が1人で色々考えているうちに、心瑠が俺の目の前に猫を持ってきていた。
子猫はにゃーにゃー鳴いている。
結構可愛いじゃねぇか。
あんまり動物に関心なかったけど。
「えへへ、可愛いでしょ」
「……あぁ」
俺は子猫を抱える心瑠をほほえましく思った。
「猫ちゃん、どこから入ってきたの?」
そう子猫に語り掛けながら戯れる心瑠。
そんな心瑠の笑顔を見て俺は気がついた。
俺は……心瑠に惚れてるんだって。