【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「まぁ、藤堂くんと付き合うってんなら問題ないけど」
「蒼空と……私が?」
そんなの絶対ないない!
「絶対の絶対にありえないよ!蒼空はただの幼なじみだもん」
恋愛対象になんかならない。
お兄ちゃんみたいな存在だもん。
「あらあら……藤堂くん可哀想に」
ため息混じりに言った。
てか、蒼空だってきっと同じ気持ちだし!
私なんて恋愛対象にならないと思う。
キーンコーン―――
4時間目の始まりを知らせるチャイムが鳴った。
「あ、じゃあまたね」
「うん!」
結季ちゃんは自分の席に帰っていった。
青山くんの周りにいた女子もみんな退散していく。