【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
キーンコーン―――
教室に戻る途中、チャイムが鳴った。
そして、目の前にさっきうちのクラスの授業を担当していた先生が現れた。
「あ、お前らなにしてたんだ」
「え、えっとー……」
ど、どうしよう……なにも理由考えてなかった!
「もしかして、一緒にサボってたのか?」
ま、マズイ……このままじゃバレちゃう……!
「いえ、違います」
青山くんは冷静な口調で言葉を発した。
「たまたま僕も横谷さんも体調悪くて……お互いにいたわり合ってたんです」
いつもの王子様キャラで言うけど、明らかウソってバレバレでしょ!!!
そんなので先生が誤魔化されるワケ……
「そうなのか……2人ともお大事にな」
先生はそう言って去っていった。
えぇ!?
あんなので誤魔化せるなんて先生どうかしてるよ!!!