【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「か、からかわないでくださいっ!!」
青山くんは私の反応を楽しんでるだけだ……ドキドキしちゃダメだ、私!!!
「本気だったらどうする?」
「へ……?」
青山くんが真剣な表情で言うから、目が離せなくなった。
今にもその瞳に吸い込まれそう……。
キーンコーン―――
6時間目の始まりを知らせるチャイムが鳴った。
「……教室入るぞ」
気が付くと、教室がすぐ目の前まで迫っていた。
「は、はいっ」
私は頷いて、教室に入った。
なんだったんだろう………。
席に座り、ドキドキと高鳴る鼓動を感じていた。