【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「アイツの家に行くのかよ」
「お隣さんだから晩ごはん食べに……」
青山くん、ちょっと不機嫌だ……。
「おい、心瑠なにしてんだよ」
蒼空が廊下から叫ぶ。
「そ、蒼空……」
青山くんがね、邪魔してくるの!!!
って叫びたいけどそんなことしたら完全に青山くんに殺される。
どうしよ……。
迷う私を青山くんが廊下へ連れていった。
「ちょ、青山く……」
「ごめん、心瑠は俺の彼女だから俺が一緒に帰るわ」
爽やかな王子スマイルで青山くんは蒼空に言った。
「え……心瑠、コイツが彼氏って……マジかよ!?」
「ぅ……うん」
頷きたくないけど頷くという選択肢しかない。
「………そっか。じゃあ、俺1人で買い出し行くわ」
「ごめんね……」
蒼空は少し不機嫌そうに帰っていった。