【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
外に出ると、少し雨が降り出していた。
「雨降ってる……ウソでしょ」
さっきまで全く降ってなかったのになぁ……。
ちょっとブルーになりながら蒼空の家に入る。
「お邪魔しまーす」
「いらっしゃい、心瑠ちゃん」
蒼空のお母さんが笑顔で迎えてくれる。
「もうすぐ晩ごはんの準備終わるから食卓に座ってて」
「うん!」
蒼空のお母さん、料理上手だらら久々に食べられて嬉しいな……。
食卓にはたくさんの料理が並んでいた。
「うわぁ~……すっごく美味しそう……」
「ふふ、ありがとう。心瑠ちゃんが久々に食べにくるから気合入れて作ったの!」
「ありがとう!!!」
先に食卓に座っていた蒼空は「量多すぎだろ」とボソッと言っていた。