【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
嵐の夜は恐怖です【心瑠サイド】
「………」
蒼空の家から帰った私は、自分の部屋で黙々と課題をしていた。
窓の外からは雨の音がザーザー聞こえてくる。
「結構降ってるなぁ………」
雷、ならなきゃいいけど………。
鳴りませんように………!
そう強く願いながらシャープペンを動かしていた。
なのに…………
バリバリーッ!!!
「きゃ……っ!」
なんで……なんで……雷、鳴ってるの!!!
バリバリッ!!!
「う……うぅ………」
怖いよ………でも……家には誰もいない。
もういいや、お風呂入って気を紛らわそう。
お風呂なら雷聞こえないよね。
そう思って私はお風呂に入った。