【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「ヒマなんだけど……」
「あっそ」
「もう!もうちょっと相手してよ~~っ!課題手伝うからさ!」
私はそう言って後ろから蒼空に抱き着いた。
「おい……っ!心瑠!抱き着くなっ」
そう言われて蒼空から離れる。
「だって蒼空が……っ!」
バリバリ―――
「きゃっ」
雷が鳴ってビックリした衝撃で、また蒼空に抱き着いてしまった。
そして部屋は真っ暗になる。
「うぅ………真っ暗になった………」
「はぁ……ただの停電だって。あと、抱き着くな」
蒼空から離れ、震えながら蒼空のベットの上に座って布団にくるまる。
バリバリ―――
「ひぇえええ………」
もう無理……気絶しそう……。