【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「はぁ……仕方ねぇな」
蒼空はそう言ってベットに乗って私の横に座った。
「今だけ抱き着かせてやる」
「え……?」
「怖いんだろ?」
蒼空が……優しい!
でもそんな、意識したら抱き着きづらいよ……。
「だ、大丈夫だもんっ!」
バリバリッ―――
「ひゃあっ」
やっぱり怖くて抱き着いてしまった。
「はぁ……強がるのやめたら?」
「うぅ……ごめんなさい……」
蒼空はいつもお兄ちゃんみたいに私を守ってくれる。
そんな蒼空が大好きだ。
もちろん、幼なじみとしてね?
しばらくすると、雷は止んで電気もついた。
それまでの間、蒼空に何回抱き着いたんだろう、私……。
「はぁ……疲れた」
雷にエネルギー吸い取られた……。