【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
Fourth*Kiss
強引な青山くん【心瑠サイド】
次の日。
「おはよーっ!結季ちゃん」
教室に入り、自分の席にカバンを置いて結季ちゃんの席に行く。
「おはよ、心瑠。昨日は大丈夫だった?」
「え?」
「雷だよ。心瑠、雷苦手でしょ?」
あぁ……雷か。
思い出すだけで気絶しそう……。
「全っ然大丈夫じゃなかったよ!!でも」
「でも?」
「蒼空の部屋に行って、蒼空と一緒にいたから和らいだ!しかも蒼空、抱き着くの許してくれたし……」
結季ちゃんは私の話を聞いてにやにやし始めた。
「ふぅーん?で、抱き着いたの?」
「もう怖くて蒼空は不機嫌そうだったけど何回も抱き着いちゃった……」
すると、私の腕は誰かに掴まれた。
「ひぇ!?」
私の腕を掴んだ主を見ると、青山くんだった。