【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「………これだから鈍感は」
「ば、バカの次は鈍感ですか……っ!私はバカでも鈍感でもありま……んんっ!」
青山くんに言い返そうとしたら、キスをされた。
「うるせぇよ、黙ってろ」
「………っ!」
突然のキスに、私の顔は真っ赤になる。
あ、青山くんにキスされた……っ
「……そ、そんな顔でこっち見るなっ」
青山くんは手で顔を隠しながら言う。
“そんな顔”って言われても元々こんな顔だし、どうすれば……!?
「あ~~っもう、とにかく!今度雷鳴ってるときは……いや、家で1人のときは、俺の家に来い!わかったな!」
「え……?」
青山くんの……家?
「わかったか?ちゃんと俺が守ってやるから」
「あぁ、は、はいっ」
青山くんの真剣な表情にドキッとしながら私はうなずくしかなかった。