【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言





はぁー……お腹空いた。
結季ちゃんがパン買い終わったらすぐ教室に戻ってお弁当食べよう。



でも購買、すごい混んでるなぁ……。



と、人の多さにびっくりしているとある人物に目が付いた。



「あれ……蒼空?」



蒼空らしき人物の後ろ姿。
蒼空と背格好とか髪型とか似てるもん!



1人で食堂の人の少ない場所で椅子に座っていた。



よし、驚かせてやろう。



そう考えて私は蒼空に向かって思いっきり走った。



「蒼空ーっ!」



そして、いつも通り後ろから抱き着く。
また怒られそうだけど……。



え、てかなんか蒼空のいつもの香りと違う気が……。



「え?……横谷、さん?」



名前を呼ばれ、相手を見た私はビックリした。
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