【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「蒼空のバカ……」
「え?聞こえねぇーなー」
私のことバカにしてるし!!!
むかつくなぁ……。
「蒼空ってば……っ!」
「おい」
言い返そうとしたら、誰かに頭の上に手を置かれた。
「あ、青山くん……!」
「心瑠、こっちに座るぞ」
「え、あ、はい!」
青山くんは強引に私の手を引いて、蒼空と結構離れた席に座らせた。
私の隣に座った青山くんは少し不機嫌そうに見える。
「あのー……青山くん?」
「なんだよ」
「どうかしたんですか……?顔がこわばってますよ……?」
「別に」
ひぇ……っ
お、怒ってる……よね?