【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
蒼空の気持ち【心瑠サイド】
結局なにも話さないまま、蒼空の家に着いた。
「お、お邪魔しまーす……」
「あら、2人ともおかえり!今、晩ごはん作ってる最中だから、もう少し待っててね」
中からエプロンをつけたお母さんが出てきた。
たぶん、蒼空のお母さんと一緒に料理をしているのだろう。
「俺の部屋行くぞ」
「う、うん」
蒼空に誘導されるままに、蒼空の部屋に入った。
「………」
「………」
どうしよう……なにか話さなきゃ……。
今までにこんな気まずくなったことないかも……。
「そ、蒼空!……きゃっ!?」
蒼空の名前を呼んだと同時に、蒼空に押し倒された。
ど、どどど、どうなってるの!!?
「……バーカ」
「……え?」
ば、バカ……?