ぼくはネコ
おとうさんは引っ越しをした。


「2匹と住むには狭いからなぁ。広いとこ借りるから、4匹で一緒に住むか?」

「2匹と2人だし」


前のところでも僕には充分広かったんだけど、それよりもっと広くなったおうちで、僕たちは一緒の時間を過ごす。


「ネリネー。ネリネー。ネリくーん」


にゃー
なに?


「ネリネは泣き虫だからどこにいるかすぐわかるね」

「まぁ、ネリネの武器だな。この鳴きっぷりのおかげでユウに気にしてもらえたんだから」

「あの時、出てきてくれてホント良かった」

「それに、ネリネはガッツあるよ。ノラで生きてたし、サクラとも仲良くなれたし。意外と根性ある」


にゃー
誉められたー
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