善人ヲ装ウ、正直ナ悪党。
「・・・・・・・あの高級レストランで、指輪を渡しながら言いたかったな。 今日プロポーズする予定じゃなかったから、家に指輪置いてきちゃったし」
高級レストランどころか、一世一代のプロポーズが、蹴破られたドアの会議室・・・・・・。
まぁ、蹴破ったの、オレだけど。
「・・・・・・・・大貴と結婚出来るなら、プロポーズなんか何だっていいよ」
藍が、恥ずかしそうに笑った。
大好きな大好きな藍が、オレのお嫁さんになる。