善人ヲ装ウ、正直ナ悪党。
「・・・・・・・ねぇ、藍。 寄りかかってイイ??」
藍に、甘えたくなった。
藍に、縋りたいと思った。
「・・・・・・・うん」
藍は一瞬戸惑いつつも、オレとの距離を詰めてくれた。
藍の肩に頭を乗せる。
藍が、オレの頭をポンポンしてくれた。
抱きしめてくれないかな。
と思ったが、藍は髪を撫でると普通にパンを食い出した。
藍は大貴の彼女。
彼氏ではない男に必要以上の事はしない。
オレはなんで藍を好きにならなかったのだろう。
大貴が羨ましくて仕方がない。