善人ヲ装ウ、正直ナ悪党。






「・・・・・・・・・ごめん。 遥」





やっと課長が謝罪した。





「藍と大貴にも謝って」





遥が課長に、オレらにも謝るように促したが、課長の顔も見たくないであろう藍が顔を横に振った。





そんな藍を見て、課長は静かに会議室を出て行った。





「・・・・・・・・藍、ゴメン。 こんな目に遭わせてゴメン」





藍に涙ながらに謝る遥。





こんな時に遥の肩を持つのは違うのカモしれない。





でも






「藍、遥のお陰なんだ。 遥がオレに『会議室へ行け』って言ってくれたんだ」






遥が言ってくれなかったら、助けに来れなかったから。





藍の背中を擦ると






「・・・・・・・大貴、パンツ取って」






藍が、床に散らばる下着と服を指差した。





・・・・・・・・パンツ履くタイミング、今だったかな?? 藍さんよ。
< 95 / 110 >

この作品をシェア

pagetop