おもちゃ箱〜たから箱
飛び立つ小鳥
暖かい風が通り過ぎた 今日は高校の入学式 俺は通学路の防波堤を歩きながら学校へ向かっている 「おーい!!ユウヤ」自分の名前をよばれ後ろを振り向いた 自転車で俺を追いかけてくる奴がいる同じ中学の秋山だ 「なんだよ秋山」冷たくそう言い返す すると秋山はなんともない表情で 「も〜だから拓也って呼べっていってるだろ!また三年間よろしくな留年しなければ」笑いながらそういうと俺の肩を少し強めに叩いた ふと俺は秋山がもっているカバンに視線が向いた ついているキーホルダーをみて言った 「なぁ それって」そういうと少し照れくさそうに答えた 「ああ コレか鈴とお揃で買ったんだ どうかな?」 鈴はコイツが中2の時から付き合ってる俺の幼なじみだ 秋山が一か八かで告白したらなんとハイをもらったのだった その日の夜ケータイに秋山から電話がかかって1時間くらい話を聞かされたのは今でもおぼえてる 「いいじゃん 秋山らしいキーホルダーだよ」 あまり俺の好みじゃないがそう答えると 「ほんとか!?実は俺も気に入ってんだコレ!」 嬉しそうに秋山は笑って答えた
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop