生と死の狭間で
貴方への想い
「…寝ちゃってる。」
そう呟くと、私は月を眺めながら自傷気味に笑った。
今日私は、五年間の入院生活で初めての相部屋に入ることになった。
先に病室を移動して、どんな人が来るのかワクワクしていたら、ゆっくりと病室のドアが開いた。
その瞬間、世界が止まった気がした。
入って来たのは私と同い年位の男の子。スラッとした体型でまだ包帯を巻いていたけど、筋肉質なのがよくわかる少し日焼けした肌。
一目惚れだった。
でも、その男の子の瞳は今まで会った人達のなかで一番力のない、生気のない様な瞳をしていた。
そう呟くと、私は月を眺めながら自傷気味に笑った。
今日私は、五年間の入院生活で初めての相部屋に入ることになった。
先に病室を移動して、どんな人が来るのかワクワクしていたら、ゆっくりと病室のドアが開いた。
その瞬間、世界が止まった気がした。
入って来たのは私と同い年位の男の子。スラッとした体型でまだ包帯を巻いていたけど、筋肉質なのがよくわかる少し日焼けした肌。
一目惚れだった。
でも、その男の子の瞳は今まで会った人達のなかで一番力のない、生気のない様な瞳をしていた。