生と死の狭間で
そして私は自分の体のことも正直に話した。
直哉は凄く驚いていた。フツーの人はみんな驚いて見せるから何時もは何も思わない。でも、何か他の人とは少し反応が違う気がする。
まるで金縛りにあった様に直哉は動かなかった。
「大丈夫?
どこか痛いなら看護婦さんよぼっか??」
心配になって尋ねるが返事はない。返事がないとますます心配になる。
もしかしたら包帯がキツいのか、傷が痛むのかいろんなと考えてみるが、私の頼りない頭では正解は出てきそうもない。
「──なぁ…」
「んっ? どうしたの?
やっぱりどこか痛い??」
私の方が泣きそうだった。ただ、直哉が心配でどうしたらいいか分からなくて。