生と死の狭間で
しかし、やはり学校はきちんと選んでから決めるべきもので。
高校にもなってアルファベットから勉強してるようなやつらと授業なんてやってられない。


しかし、何とか行けた学校を辞めるわけにもいかず

分かりきった意味のない授業を受けるしかない。

そして今日もオレは金と携帯にしか興味はないバカどもと授業を受ける。

ヒマな授業中、ヒマつぶしにニュースを聞いてみる。
聞こえてくるのは何処で事件が起こっただの、誰が何人殺されただの、そんなものばかり
世の中不平と不満が溢れ反っている。


こんな世の中で、こんな学校に通っている、こんなオレがこれから生き続けて何になる?


どうせこんなバカ学校出身じゃ、まともな会社が雇ってくれるわけがない。
しけた工場か何かで安月給で休みもなく働かされている自分の姿が目に浮かぶ。

将来の希望もないし、興味さえこれっぼっちも湧かない。

ただ無意味に繰り返される日常。

そんな無駄な日々をただダラダラと過ごすことに嫌気がさしたオレは、ある晴れた日の朝、



学校から飛び降りた。

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