生と死の狭間で
そしてオレは全治8ヵ月の大怪我
もちろん入院。

親と先公はどうして学校から飛び降りたのか毎日毎日尋問にくる。
自殺しようとした、なんていったら面倒なことになるのは目に見えているので、適当に転んだら落ちてしまったと言っておいた。
しかし、それでも毎日のようにやってくる。めんどくさいことこの上ない。
こんなことなら、四階じゃなくて五階から飛び降りればよかったと後悔する日が一週間続いた。

そして一週間後、順調に回復していたオレは個室から相部屋へと移動となった。

609号室

この階の一番端の病室で、同室の奴はもう5年間も入院してるらしい。
どうせ死にかけのジジイかなんかだろう。

ゆっくりとドアを開ける

すると、そこに居たのは死にかけのジジイなんかではなく綺麗な少女だった。
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