生と死の狭間で
白い肌に長い髪
大人しそうな顔立ち
見るからにお嬢様のような美少女だ。
「ぁ、あの…」
ビックリしたオレが引きぎみに話し掛けると、その少女は振り向きニッコリと微笑んだ

その笑顔を見た瞬間体に電流が流れたような感覚がした。

それが何故かは自分でもまったく分からない。

ただ、この少女と自分はどこかで会ったことがあるような気がした。

「こんにちは!
あなたが前田直哉くんでしょ!?
私ずっと個室だったからどんな人がすっごく楽しみにしてたんだ!
病院ってほとんどする事ないから個室ってすっごいヒマじゃん?同じ位の歳の子もこの病院はいないし。外にもほとんど出られないし。
だからいっぱいおしゃべりしようね!!
私は長澤憂希。憂希ってよんでね!
君のことは直哉って呼んでいーい?」



「…ぁ、はぃ」

一気にいろいろしゃべりすぎだ。

オレは彼女のテンションについて行けずに呆然と立ち尽くした。

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