生と死の狭間で
「あはは!'はい'とか敬語なんかつかわないでいいよ。
直哉って何歳なの?」
「…15。」
「なんだ私といっしょじゃん!直哉はどこ高校?」
「……楠原高校」
「え?楠高!?
じゃあ直哉って頭悪いんだ。アハハハハ!」
「悪くない!!!」
「隠さなくてもいいってば!」

憂希は初対面のオレに笑顔でしゃべり続ける。
その口は止まることなく、よくこんだけしゃべれるなと感心するほどだ。

5年間も入院してるって聞いたからもう少し暗い奴をイメージしていたが見事にその想像は打ち砕かれた。
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