ビバ!マジック~ドキドキ☆同士~
とっさにカーテンをあけて窓の外を見る。

そうすれば、瞬也の部屋の窓なんだ。

夜だし、大声も出せないし、そもそも瞬也の部屋は灯りこそついているけどカーテンが閉まっていた。

気のせいか。

と思ったら、瞬也がカーテンを開けた。

何かジェスチャーをしている。

「え?」

自分の腕を指さしている。

その腕には……

「時計?」

今度は時計に耳をあててみせた。

同じようにしてみる。

『きこえる?』

「瞬也?!」

瞬也の声が、腕時計から聞こえていたのだった。
< 196 / 200 >

この作品をシェア

pagetop