ビバ!マジック~ドキドキ☆同士~
4.
咄嗟に逃げ込んだ音楽準備室のドアに背中をつけて、俺はぺたりと座り込んだ。

ノー天気な顔して、遊園地に「もう行った?」と言われた時には心臓がどうにかなるかと思った。

胸ポケットから、二枚のチケットをつまみ出すと、無造作にズボンのポケットに突っ込んだ。

好きとかデートとか、そんなんじゃない。そんなんじゃないんだ。

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