ビバ!マジック~ドキドキ☆同士~
作文というより本当に箇条書きになっちゃったけど、

手紙のように各自が封筒に入れ、

封をし、

集められた。

はああっと大げさに机に突っ伏す。

「一時間目からこんなディープな授業、キッツーイ!」

「つぎは体育……」

亜美は別の意味で溜め息をついている。

次の体育の内容は、隣のクラスと親交を深めるためのドッヂボールだというおふれが回ってきた。

ドッヂボール!

中学に上がってからやってない。

懐かしいひびきだなあ。わくわくするなあ。

ところが……

「ええーっ! 王さまドッヂ?」

「ただの王さまドッヂじゃないぞ。『ナイト』をひとりつくる。」

ナイトとは、騎士、つまり王さまを守る役目のことだ。

敵チームにひみつの王さまと違って、ナイトは最初から敵に知らせなきゃいけない。

三回までなら、あてられても外野に行かなくてすむという特別ルールがナイトにはある。

当然、すごく狙われやすくなる。

しかも、ナイトの行動によっては王さまがばれる危険性もある。

王さまが誰だか悟られないように、王さまを守る。

運動能力だけじゃなく、演技力もいる。

のだけれど。

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