モテ男子がネクラ女子に恋をした!?
重い足を新しいクラスへ向かわせる。
教室へ入ろうとしたその時、中から
前も見ず勢いよく飛び出してきた
茶髪の男子と思いっきりぶつかった。
押し倒される形で私は廊下に倒れ、
茶髪男子は馬乗りになっていた。
「ご、ごめんな」
あわてて私の上から退いた。
つり目で茶髪で悪そうな顔に似合わず
眉を下げ頬を赤らめ弱々しい表情の
彼に少しキュンとした。
「…大丈夫」
「光!何してるん」
教室から笑い声が聞こえてきた。
茶髪男子は友達の方へ逃げるように
パタパタかけて行ってしまった。