LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)
 茫然となる里美を前に真吾はズバッと言う。


「アンタは自分の事をお嬢様だって自慢してるけどよ。自己チューでワガママ、単にしつこいだけの馬鹿女に過ぎないじゃん」


 ため息つく里美。


 呆れた男ネェ。


「私がどんなにイイ女か、真吾はまだ分かっていないようね?」


「俺を見くびるんじゃねーよ。仕事で色んな人間と付き合ってるから人の性格ぐらい見れるんだよ」


「そうかもしれないけど…、でも私の良さなんて分かってないハズよ」


 今度は真吾がため息を付いた。


「何とでも言えよ。とにかく、アンタとの付き合いはこれっきりにするから」


 私との付き合いは、コレっきりにする…


 勿論、里美は素直に受け入れるハズはない。


 付き合う付き合わないで2人は言い争いを始めた。
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