LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)
「何よ? 何か文句でも有るの?」


「馴れ馴れしく横から手を出して来た。親しくなりたい気持ちは分かりますけど、ほどほどにして頂きたいですわ。真吾はスッゴく迷惑しています」


 迷惑している?


 まさか?


「アナタが言った事なんて理解出来ないわね。私が真吾に近づくのが嫌で、ワザとオーバーに説明しているんじゃないの?」


「私は事実を言ってるだけですわ。変な言いがかりはよしてくれます?」


 女同士の言い争いはしばらく続いた。


 真吾が立ち上がる。


「里美にいくら説明したって無理だぜ。時間がねーから美穂、行こう!」


 そう言って、真吾は女性を連れて部屋を出て行こうとした。
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