マイ・ダーリン
彼こそMy Darling
「さやか、そんなに落ち込むなって」
「これが落ち込まずにいられる!?」
大学三年の秋、
本格的に就活がスタートし、私は最初の挫折、つまり不採用に打ちのめされまくり。
「なんか、私自身を否定されたような気がしてならないのよぉ〜」
「おーい、泣くな」
「泣いてない!汗だよ、汗!」
「んなムチャな。汗は目からは出ないよ」
そういって、のぞむは私の目から出た汗を親指で拭ってくれる。
「…こんなネガティブだから、企業も雇ってくれないんだよね」
「いや、それは違うね」