マイ・ダーリン


「なんだか、のぞむと話していると、悩みがバカバカしくなる。」




「悩んでたの?」




「そーだよ、ばかっ!」




ボスッ!



思いっきり、枕を投げつけてやった。



近くにいたポン太が、うるさいな、という目でこっちをちらっと見て、また眠そうに頭を垂れた。



「もぉ、のぞむのバカがこっちにまで移っちゃったんだよ!」




言ってて、自分でも情けない。



八つ当たりって、わかってる。
< 23 / 25 >

この作品をシェア

pagetop