マイ・ダーリン


でも、こーゆーとき


のぞむは優しい笑顔で、穏やかに話す。



「悩みなんて、時が解決してくれるって」



「時が?」



「そ。どーせ悩んだって、その時の自分にはどうしようもないんだから。
じっと待つか、次に進む手を考えてれば良いんだよ」




「…でも、やっぱりへこむよ」




「だから、そーゆーときに、頼れる相手がいたら、心強いでしょ」



「頼れるって?」



「不満や不安をぶちまけたり、八つ当たりする相手の事」



「もう!悪かったって」



くすくす、のぞむが笑う。


「それでもって、その相手がお気楽で、なおかつ理解と包容力のある男だったら、言うことなしでしょ?」



「…言えてる」



「だろ…」

「確かに、八つ当たりするには最適!」



ボスッ!


また枕を投げてやった。
< 24 / 25 >

この作品をシェア

pagetop