マイ・ダーリン
でも、こーゆーとき
のぞむは優しい笑顔で、穏やかに話す。
「悩みなんて、時が解決してくれるって」
「時が?」
「そ。どーせ悩んだって、その時の自分にはどうしようもないんだから。
じっと待つか、次に進む手を考えてれば良いんだよ」
「…でも、やっぱりへこむよ」
「だから、そーゆーときに、頼れる相手がいたら、心強いでしょ」
「頼れるって?」
「不満や不安をぶちまけたり、八つ当たりする相手の事」
「もう!悪かったって」
くすくす、のぞむが笑う。
「それでもって、その相手がお気楽で、なおかつ理解と包容力のある男だったら、言うことなしでしょ?」
「…言えてる」
「だろ…」
「確かに、八つ当たりするには最適!」
ボスッ!
また枕を投げてやった。