マイ・ダーリン





「で、あんたはまんまとコロッと」



「だって、誰だってあんな恥ずかしい言葉を余裕綽々に言われたら、ちょっとはときめくもんでしょ?」




大学の講義中、里奈がニヤニヤしながら冷やかしてきた。




あー、言うんじゃなかった…




「でも、普通の男が言ったらサムイけど、のぞむが言うと、確かに、くるかもね」





そうなんだよね。


のぞむは誰が見ても認める、

とゆーか見とれる、

美男子。


シュッとした眉に、
薄めの唇。
細い顎。
目だけがクリッとしていて、幼く見える。



背は高めで、
肩幅は広い。




絶対モテるんだろうな、とは思ってた。
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