優しい幼なじみの君…【完】
溜め込んでいる君…?
彼氏にフられて一週間が経ったある日…。私は、お昼ご飯を食べ終わった後、教室にいる涼ちゃんを見つけると、近寄った。
「涼ちゃん!涼ちゃん!」
「ん?」
私は、涼ちゃんや友達の慰めによって、傷ついた心が、段々と軽くなってきていた。
「付き合ってよ!」
「え?!」
涼ちゃんは、顔を真っ赤にする。私は、首を傾げてから、友達から聞いたことを涼ちゃんに教える。
「学校の近くに美味しいクレープ屋さんが、あるんだって!だから、一緒に付き合って!」
「………あ、その付き合ってか…」
涼ちゃんは、何故か落ち込んでいた。
「どうしたの?涼ちゃん」
「いや、なんでもないよ……」
「そう?……じゃあ、また放課後ね!」
「うん……」
涼ちゃんは、少し元気が無い笑顔で、私に手を振った。私も、手を振り返して自分の席に戻る。