優しい幼なじみの君…【完】
私と涼ちゃんが、クレープ屋さんに着くと、沢山の人が列んでいた。
「………凄い人だね…」
私は、余りの凄さに、さっきまでの元気を無くしかける。
「そうだね…。じゃあ、優知。あそこの席に座って、待ってて?俺が、優知の分買ってくるよ」
涼ちゃんは、白い二人掛けのテーブルを指差した。
「いや!二人で一緒に、列ぼう!」
「でも、結構、時間掛かるよ?大丈夫なの?」
「大丈夫!涼ちゃんダケに、辛い事はさせないよ!」
「……そっか。じゃあ、一緒に、列ぼっか」
「うん!レッツゴー!」
私と涼ちゃんは、長い行列の後ろに列んで、自分達の番を待っていた。
「後、もう少しだね!」
私達の前が、二、三組まで来たときに、私は嬉しくて、思わず口元が緩む。
「あ、本当だ」
「楽しみー」
「俺も」
そんな会話をしていると、いかにも私達の前に横入りしてきた男の人達。