天才ガールズVS不良ボーイズ
あたしの名前は、柴咲凜桜(シバサキリオウ)。
ここ、桜花学園に通う一年生だ。
季節は初夏の7月14日。
あれは夏休みを迎える前のテストの成績だ。
「おい、700点満天で699点って凄すぎるだろ。」
「鮫島(サメジマ)英語の教科書の内容全部覚えてるぞ。授業中見ないで英文よんでるんだぜ。」
「マジかよ!不藤(フドウ)は今回の全国模試で二位だったぞ?柴咲はもちろん一位。」
「さすが、天才だよな…。」
そんな男子生徒の会話を聞きながらふと横を見れば奈緒(ナオ)が嫌そうな顔をしている。
「男ごときが私たち噂すんなよ。」
「奈緒。」
その言葉に小さな声でたしなめると奈緒はすぐに口を閉ざした。