俺達付き合っています
メールを送って数分後。パンが入った袋を片手に丈留くんがやってきた。


「わりぃー。待たせた。あいつは屋上いるし行こうぜ」


あいつというのはお友達のことだろう。

私は周りの目を気にしつつ、お弁当を持ち、丈留くんと一緒に屋上に向かう。


階段を上りながら会話を交わす。


「あいつ馬鹿だけど根はいいやつだし心配すんな」


「?」

突然言われたので少し戸惑う。

少し考え、気づく。

もしかすると、私は不安な顔をしていたのかもしれない。それに気づいてくれたのかな…?なんて。
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