俺達付き合っています
私は深呼吸をして口を開く。



「う、うち、九州出身やし、ナマっちょるんや。これが、バリ恥ずかしかっ…!斉藤くんは、き、九州好いとっと…?」


「!!」


声が若干震えたが、言い切った。

恥ずかしいっ!


私の話し方を楽しみにしていた斉藤くんは何故か無言。


「えっと…」


「ごめん…」


この『ごめん』は私に向けられたものではなかった。

丈留くんに向けられたものだった。


「丈留…」

「んだよ」


「俺、



弥生ちゃんに惚れました」



「はっ?」

「え?」
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