俺達付き合っています
一瞬、私たちの周りだけ、時が止まったように思えた。


どうやら丈留くんは自分に告白してきた女の子の名前すら覚えていないよう。

横では斉藤くんが、丈留君を睨んでいる。嫉妬の目だ。


「自分が振った女の名前も覚えてねぇのかよ。ますます最低なやつ」


「俺みたいな最低な奴に告ってきたお前の友達は随分と見る目がないようだな」


鼻で笑いながら丈留くんが言った。


どうして喧嘩を売るような言い方するんだ…!


あぁ、ギャル子さん怒っちゃう…!


と思い気や、

「…消えろ変態」


と言い残し校舎に消えた。


「…丈留って変態なのか?」

「…男はみんなエロいこと考えてるだろ」

「確かに」


……女の私にはわかりません。
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