俺達付き合っています
*****



「あ…」


午後の授業の音楽が終わり、教室に戻ろうと廊下を歩いていると、なんとそこにはギャル子さん。

…元言い、平岡泉さん。


「……」


ただただ気まずいので俯きながら横を通り過ぎようとした。


「…ねぇ」


という声により、立ち止まるしかなかった。


「ちょっと…話さない?」


やばいかもしれない。斉藤くんが気を付けろって言ってたし…。


だけど、チキンハートの原石を持っている私に断る勇気はなく、静かに頷いてしまった。
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