愛し*愛しの旦那サマ。
それから、一時間ほど滞在したお義姉サマは、
「じゃあ、幸代ちゃん、南の島の件、頑張ってネ」
と、言い残し、お帰りになった。
この件に関しては、お義母サマ来訪時も華麗にスルーされたから、今回も同様な気が……
と、思ったので、遠慮がちに、室内玄関マットの上に一枚だけ、パンフレットを置いてみることにした。
そして、その夜。
臣くんが帰宅し、この間よりは、ほんの少し目立つように置いたつもりのパンフレットにどんな反応をしてくれるのか観察してみたけど、結局、華麗にスルーされてしまった。
ナゼ?
そして、その日の夜は、お義姉サマが提案した例のモノを幸代が(一人観賞用ニ)製作に取り掛かる日は近いかもしれない……
なんて考えながら、大人しくフテ寝した。