愛し*愛しの旦那サマ。
「何よ、(巨乳の)モモちゃんはどーしたのよ」
別に興味もないけど、一応、聞いてみる。
「モモちゃんは、ただの遊びだよ。ホラ、下半身が一人歩きしたっていうか……」
そんなジョージの言葉に、上半身でしっかり下半身をひきとめとけよ、と、突っ込みたくなったけど、我慢した。
「サチと別れてさ、あの部屋に一人でいると、ああ、サチの作る料理は美味しかったな、とか、色々と考えてさ……」
俺、ほんと、バカなことしたなって……
と、遠い目をするジョージ。
何だか―…私がわるいことをしたみたいな気分になるからヤメテほしい。(私ワルクナイノニ)
「「……」」
少しの間、沈黙が続いた後、(何ダ、コノ間ハ)
「そういえば、サチ、携帯の番号とか変わった?」
と、いきなり普通モードに切り替わるジョージ。
「え?番号はそのままだけど……(アドは変えてる)」
「そっかぁー、俺、実はあれから携帯の番号変っちゃってさぁー」
と、言いながら、ゴソゴソと携帯を取り出して、何やら電話をかけるジョージ。
何やってんだ?
と、思っていると、カバンの中で私の携帯が鳴り出す。
画面を見ると、知らない番号。
もしや―…
と、思ってジョージを見ると、
「それ、俺の新しい番号だから登録しておいてっ!」
そう、ノリ良く言うジョージ。