愛し*愛しの旦那サマ。
「はぁ?別に今さら、アンタの番号なんていらないわよ」
そう冷たく言うと、
「そんな事言うなよぉ。サチが結婚したっていうのはわかってるからさ、友達としてこれから新たに仲良くやっていこうよ、ってことで!」
ジョージは明るくそう言うと、ポンポンッ、と馴れ馴れしく、私の肩に手をまわす。
ああ……
このヒトと別れて正解だったな。
と、しみじみ思う私。
むしろ、そのおかげで臣くんと出会えたし、確かに腹は立つけど、今となっては、
浮気してくれて、ありがとう、ジョージ。
って、思うよ。
勿論、浮気はいけないけネ。
そんな変な空気をジョージと作り出していると、ぐいっと、いきなり腕をひっぱられてしまう。