愛し*愛しの旦那サマ。
そして、少し歩いて、無事(?)エレベーターから遠ざかったところで、
「ねぇ、お、臣くん……」
「何だよ」
「今日は、も、もう、お家に帰りましょうか?」
このままショッピングモールを歩いて、またジョージと会ったら色々と面倒くさい……
そう思って、臣くんに提案してみた。
まぁ、臣くんもいつも私に無理矢理付き合ってブラブラしてるから、そのまま帰宅コースを選ぶだろう。そう思っていたのに―…
「何だよ。まだブラブラしたいんじゃなかったの?」
と、私の予想とは違う反応する臣くん。
しかも、
「あーあ、せっかく腕でも組んで歩こうと思って、荷物も車に乗せたのに」
と、クールな表情で私の顔を覗き込んでくる。
「まぁ、幸代がどうしても帰りたいっていうなら、仕方ないか」
残念。
と、冷たーい視線をくれる。
う゛……
ジョージとまた鉢合わせるのは勘弁だけど、目の前にある臣くんの腕をしっかりと掴んで、休日のショッピングモールブラブラは、かなりオイシイ……
しかも、あんなクールな瞳で見つめられた後……(タマラナイ)
「じゃあ、帰ろう……」
「臣くんっ!腕、失礼しマス」
がしっと、臣くんの腕を拝借するワタシ。(臣くんの腕>>>>ジョージ鉢合わせ)