愛し*愛しの旦那サマ。


あぁ、やっぱり臣くんの腕は心地良い……


と、思って、臣くんの逞しい腕の感触を満喫するワタシ。


「で、誰?」

「はい?」

「今の誰?」


腕を組んで幸せに浸っていると、すかさずジョージのことを聞いてくる臣くん。


「あー…っと、ちょっとした大昔の知り合い?」(ナゼか、疑問系)

「ふーん。元彼って本人は言ってたけど」


あ゛……(ジョージのバカタレー)


「う、うん。まぁ、そんな感じのヒト?」(また疑問系)

「何だか、大変そうだね、彼」

「えっ?ああ、借金問題でね?まぁ、そういうのは自業自得だしねっ」


アハハ~…と、声だけ笑いながら言ってみる。


「幸代って、ああいう明るい感じの男が好みだったんだね」


そんな言葉に、ちらっと、臣くんの顔を見ると、ニッコリと普段見せないような表情で私を見ている。


「お、面白がってるでしょ?」

「幸代にはそう見える?」


微笑む臣くん。



ぜったいに―…

オモシロがってますよね??



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